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お知らせ

『DX』って何者? なんでもできるの?

前回に引き続き、『何者?』シリーズ!!

前回は『ルール』についてお話ししましたが、今回は弊社の売り文句の一つである『DX』についてです。

実は、『DX』について過去のブログでもお話ししておりますが、今日は違う視点でお話しします。

『DX』とはData Transformationの略で、大規模かつ複雑な情報をデータに変換することにより、人間に代わってコンピュータで高速作業を代行することを言います。
これによって、様々な大規模プロジェクトが早期のうちに達成したり、会社・組織内の連携が円滑に行われたり、とあらゆる領域で高効率化が進んでいます。昨今話題になっている『AI』(生成AIを含む)や『データサイエンス』も大容量データを扱ってコンピュータ処理を行うので、『DX』の中に含まれます。

 

 

『DX』や『AI』が社会的に大きな影響を及ぼしているのは、言うまでもありませんが、では『DX』『AI』を使えば何でもできるか、といえば答えは『NO』になります。

人間社会において、豊かな社会を築き上げるために、『共通理解』や『ルール』といったものが存在します。

コンピュータの社会においても、コンピュータに対応した『ルール』『お作法』が存在するのです。

人間が『DX』を活用するためには、人間の『ルール』とコンピュータの『ルール』を紐づけしてあげなければなりません。

これを『オントロジー』と言います。

人間の『ルール』とコンピュータの『ルール』を紐づけするために、色々な手法が提案・運用されています。
・数式や論理式を用いる手法
・プログラミング言語(PythonやCなど)でソースコードを作成して、コンパイラにて翻訳するもの

前者は、正確性において最良のものになりますが、内容・式の意味や意図が分かりづらい欠点があります。

一方で、プログラミング言語は、自然言語を用いることにより、人の理解が進む長所がありますが、マイコンスペックやコンパイラの仕様、人間のプログラミングの癖により、同じ動作が保証できない欠点があります。

数式やプログラミングの欠点を解消すべく、現在主流となっているのは『MBSE』(Model Based Systems Engineering)です。
これは図や矢印、表(これを『モデル』という)を使って、自然言語を極力減らしつつ、『モデル』に意味(ルール)を持たせることにより、正確さと可読性の両立を図ったものになります。これによって、人の作業とコンピュータの作業の連携を図ることができ、結果としてあらゆる作業・業務の高効率化につながると期待されています。


『モデル』にはUML、SysML、GSNなど複数標準化(ルール化)されていますが、業務・作業目的によってモデルの活用効果が異なること、異なるモデルを併用した、連携したときの副作用の解消が大きな課題となっております。また、モデルを構築する人材が不足しており、その育成も大きな課題です。

弊社は、自動車の電装品開発において、『モデル』を活用した開発手法の検討を行っています。
自動車に限らず、MBSEについてご興味がある方は、ぜひともお問い合わせください。

最後に、MBSEに関する探求本を紹介いたします。大変分かりやすく、ぜひともご一読いただけると幸いです。

『システムズエンジニアリングの探求』(ジョン・ホルト 著、伊藤侑太郎、河野文昭 訳、鳥影社)